教員や学生と顔を合わせる機会が限られるため孤独を感じることも
通信制大学は、仕事が忙しい人もほとんど通学せずに卒業が可能なことや、授業料や学内施設の利用料金がリーズナブルといった特徴があります。ただし、通常の大学とは異なり教員や他の学生と顔を合わせる機会が限られてしまい、孤独な環境の中で学習に取り組まなければならないという問題も存在します。高校を卒業したばかりの人から社会経験が豊富な人まで多数の学生を抱える大学の中には、卒業に向けて安心して学べるよう、パソコンやタブレットを用いたサポートを強化したり、サークル活動や文化活動を奨励したりしているところも少なくありません。また、スクーリング授業をはじめとして、大学の構内や各地のイベント会場などを使って顔を合わせての授業を設けている大学も増えています。
多忙な人はレポート提出や定期試験の準備が不十分になる
通信制大学は、履修をする科目によりますが単位取得のために添削課題が多く出されることがあり、昼間に仕事をしている人は休日が潰れてしまったり、プライベートに影響が出たりすることもあります。特に、初めて通信制大学で学ぶ人は、学習ペースがつかめずレポート提出や定期試験の準備が不十分となり、単位取得までに何度も再履修をしなければならないケースも珍しくありません。こうした問題に対処するには、自分のライフスタイルに応じて様々な形式の授業のスタイルを選択できるところや、担当のスタッフに学習の進め方についてアドバイスをもらえるところを探すのがおすすめです。なお、身近に通信制大学を卒業した人がいれば、効果的な学習のポイントを教えてもらいましょう。
通信の大学の現実は、自分でスケジュールを組む必要があります。授業の代わりにレポートの提出が重要になりますので、自分なりに日程を組んで、学習内容を自ら学ぶ姿勢が大切です。